世界遺産登録10周年記念『オランダ茶会 in 石見銀山』のご案内

オランダ茶会
世界遺産登録10周年を記念して、平戸藩主松浦家により創始された「大名茶鎮信流」によるオランダ茶会が、石見銀山で開催されます。

オランダ × 平戸 × 石見
16世紀、石見銀山と長崎県平戸は銀を通じて結びついていました。平戸にはオランダなどの商館が設置され、海外に開かれた窓口としてさまざまな文物が行き交いました。
平戸焼(三川内焼)の器と石見焼の器。菓子はオランダ人クリエーターがデザインし、蔦屋店主 24代目松尾俊行が、点心はオランダ、平戸、石見の食材を使って石見の職人が創作した蕎麦点心を製作。鎮信流宗家松浦章氏による献茶式も執り行われます。日本の伝統文化との革新的なコラボレーション。そのすべてが新しい「オランダ茶会」をお楽しみいただけましたら幸いです。
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世界遺産登録10周年記念『石見銀山展ー銀が世界を変えたー』関連企画
オランダ茶会 in 石見銀山 PDF開催案内
日 時:平成29年7月30日(日)10:00~16:00(時間指定有)
場 所:島根県大田市大森町内
[濃茶席・薄茶席]重要文化財 熊谷家住宅
[点心席]水仙の店
※9時より城上神社にて、鎮信流宗家による献茶式が執り行われます。
• 参加費:お茶席券10,000円(濃茶・薄茶・点心)
※石見銀山資料館・重要文化財熊谷家住宅 入館券付
• 定 員:120名(事前申込制)
• お申し込み・お問合せ:重要文化財熊谷家住宅 (同)家の女たち
申込用紙をダウンロード・ご記入の上、上記までお問い合わせください。
FAX:0854-89-9009 TEL:0854-89-9003

主催:「石見銀山遺跡とその文化的」世界遺産登録10周年記念展実行委員会、石見銀山資料館、合同会社家の女たち
共催:NPO法人茶道鎮信流、公益財団法人松浦史料博物館
協力:中村ブレイス株式会社
注意)平成29年7月30日(日)は、熊谷家住宅は休館日となります。
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熊谷家住宅(くまがいけじゅうたく)
熊谷家住宅は、島根県大田市の世界遺産・石見銀山御料における有力商人の生活の変遷を最もよく示す民家建築で、国指定重要文化財に指定されています。

熊谷家は古文書などによると、先祖は毛利家の家臣であったと伝えられ、江戸時代初めから旧銀山町(銀を産出した仙ノ山一帯)に住み銀山附役人(ぎんざんつきやくにん)を務めたとされています。
由緒書などによると享保14年(1729)、旧大森町(現在の大森の町並み一帯)の田儀屋(たぎや)が熊谷家の名跡を継承し、このときに旧大森町に熊谷家が成立したとされています。
家業である鉱山業や酒造業とともに代官所に納める年貢銀を秤量・検査する掛屋(かけや)、幕府直轄領である石見銀山御料の支配を担う郷宿(ごうやど・ごうしゅく)、代官所の御用達(ごようたし)を務め、当主は代々大森町町年寄に就くなど石見銀山御料内で最も有力な商家でした。

熊谷家は、寛政12年(1800)におこった町並みの大火後、享和元年(1801)に建築されました。以後、家業の拡大に伴い、次々に蔵を建て増していき、明治元年頃、屋敷規模が最大となりました。
敷地は約1500㎡で、主屋と5つの蔵と納屋からなる大規模な民家建築です。平成10年(1998)5月1日に重要文化財の指定を受けました。
内装は奥の間、地下蔵、主屋2階、台所と大変趣ある造りになっており、台所ですは月に1度「かまどの日」がありかまどに薪をくべ火を入れ、ゆでたまごなど体験できるほか、かまどを使った親子教室、夏のしつらい、冬のしつらい、華やかな宴のしつらいなど季節によるその時代、季節の表情を見ることができます。そのほか、熊谷家が実際に使っていた道具類や衣服をはじめ、くらしを伝える品々を展示しています。
会館時間:午前9時30分~午後17時(入場は午後16時30分まで)
住 所 :〒694-0305  島根県大田市大森町ハ63
T E L :0854-89-9003